初心者向けの囲碁のルールと打ち方
私は小学生くらいの頃から囲碁にハマっていました。
ちょうど『ヒカルの碁』が少年ジャンプで連載されていた頃でして『神の一手』に魅了されたわけです。
いざ始めてみると石の取り方や囲い方は何となくわかるものの・・・
『どこが境界線?』『どうなったら終局?』といった具合に頭の中はクエスチョンマークだらけ(+_+)???
勿論、私の身近な人間でまともに囲碁を打てる人はいません。
興味を持ったとしても割と同じようなところでつまづき面倒になってしまうようです。
なので当時の私がわかりづらいと感じたことや一般的に疑問に思われる部分について説明したいと思います。
まず囲碁とは簡単にいうと『陣取りゲーム』なんです。
よく『石取りゲーム』と勘違いされがちですが、微妙にニュアンスが違います。
✔黒石と白石を置き合って、石を取られないようにしながら陣地を広げる
又は
✔相手の陣地が人がらないように邪魔をする
又は
✔相手の陣地の中に陣地を作ってしまう
という単純なことを戦略的に行うゲームなのです。
それを行っている内に石同士が接触し、結果的に石が取られてしまうことが起きるわけです。
黒石と白石の境界線ってどこ?
これは文章ではかなり説明しづらいので画像を交えながら説明していきます。
図1
この画像では白石が囲まれ、あと一手黒に打たれたら取られます。
このように石を取られた時にできる穴(用語で目という)には、白石を置くことができません。
何故ならば置いた瞬間に囲まれてしまい自滅行為になるからです。
図2
この場合は穴(目)が二つある為、白石を置くことは出来ますが
次に黒が打てばまた取られるので結局意味はありません。(図1と同じ穴が一つになる)
図3
ここまでは大丈夫でしょうか?いよいよ境界線のお話です。
図4
何故、二カ所なのが重要かというと、白石はどちらに置こうとしても自滅行為になるので
『置くことが出来ない』のです。
ここで、黒は2目の陣地を『確定』させた訳です。
じゃあ白の陣地はどこでしょう? その周り全てが白の陣地でしょうか?
実は確定した白の陣地はゼロが正解です。
その理由は、まだ黒が二カ所以上の目を持った確定陣地を増やすことが可能だからです。
逆を言えば白は、周りを全部黒石に囲まれてしまえば『丸々取られてしまう』こともあります。
なので白は絶対に取られないように黒が入れない広さ・形の陣地を作る必要があるのです。
これを繰り返していき、自分の陣地の中に相手が打つことができない、又は打っても意味がない(何手か先を読むと二カ所以上の穴ができない)
場所がどんどん増えていき、そこが境界線となるわけです。
どうなったら終わり?
最終的に確定した陣地だけになったら(打って意味・得があるところがなくなったら)終局です。
✔ 打ったら自滅行為になる
✔ 二カ所以上の穴(目)が作れそうなスペースがない
✔ 打っても穴(目)が増えず、打てば打つだけ損をする
そしてそれがお互いに打つところがない!となった時に終局となるのです。
(つまり自分がパスして相手もパスしたら、お互い打つところがないですねって合図)
それは一回打てば客観的にわかるようになります。
上手い人ほど何手も先が読めるため、闇雲に相手の陣地に自分の石を打ちません。
(ここに打つと何手も先に取られる・逆に絶対に取られないという判断が出来る)
では終局したら何をするのかというと陣地を数えます。
✔お互いの絶対に取られない石の穴(目)の数を数えていく。(碁盤の線と線がクロスする部分が1目です)
✔お互いの取った石を相手の陣地に置き、相手の陣地を減らす
✔白は後手であり不利なので6目半(公式ルール)のハンデを与えます
✔上記全てを合計して陣地が多かった方が勝ち
終局図
(後日ここに添付)