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障害サポート・メンタルコントロール・資産形成 / 新たなコミュニティ構築を目指すブログ

こころの病気で苦しむ人達にオススメしたいもの 

最初に私のことを少しだけお話します

私は現在進行形で精神疾患を抱えています。
約20年間闘病生活を送っており病状が良い時と悪い時の波は激しいのですが
何とかここまで一般の企業で正社員として働いて、家庭を持って、生きることが出来ました。



でも、私は人生の中で何度も何度も立ち止まりました。

中学生のころから学校には行けず、高校は1カ月で中退しました。
家にも居場所がなく友達の家などを彷徨いました。
孤独感や絶望感から何度も死について考えました。
15歳から働いていますが10回以上転職しています。
結婚して子供ができてからも1年以上無職期間があったことも。
旅行など何度ダメにしたことだろうか。
救急車では何度運ばれたことだろうか。

ダメな男、ダメな夫、ダメな父親ですよね?笑


そんな暮らしの中で少しでも楽に生きていく為に役に立ったものをご紹介したいと思います。

こころの御守り

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闘病生活
孤独感・絶望感・不安を紛らわせるために肌身離さず持っていたものがあります。


《大好きな人の写真やアイテム》

10代で出会った妻は私の心のよりどころでした。
妻の写真やプレゼントで貰った時計、僅かに香りが残る私物のタオルなど
身近に居てくれることを思い出せさせるアイテムを持つようにしていました。


《薬と水》

酔い止め・吐き気止め・胃腸薬・睡眠薬・頓服薬
そして水。これらは緊急時に備えて必ず持っておくようにしました。
いつでも飲める安心感があるだけ精神的に楽だったように思います。


《 ゆったりとした服装・ラフな格好》

Tシャツ・カーゴパンツ・サンダルなど
これはいつの間にか自然とそのような服を選んだり好んで着用するようになりました。
ラフで動きやすいことが重要です。
身体の一部を締め付けるようなものは避けていました。
身軽であまり汚れなど気にしないで済むことや、変に意識して肩の力が
入ってしまわない格好なので自然とリラックスできます。


《荷物も最低限にコンパクトにまとめて》

私の場合は小さなか肩掛けポーチに収まる
財布・スマートフォン・薬くらいしか普段から持ち歩きません。
肩が凝ることや体が重くなることで体調や気分に影響が少なからずあるからです。


《運動して体を鍛える》

こころの病気になると自分自身が弱くなった
ように感じてしまい自信喪失することがあります。
そんなときは走ってみたり筋力トレーニングをしましょう。
ジムに通えるなら本格的に鍛えてみることがお勧めです。
規則正しい生活習慣にも繋がりますし、少しずつでも自分に変化を
感じられることで自信を取り戻すことができます。
いざ社会に復帰した時にも鍛えた体や体力は役に立つことでしょう。

私はどうしようもなくツラくて寝たきりに近い状態から抜け出したときに
一番最初に行ったのが市民運動場にある小さなジムでのトレーニングでした。
一年半くらい通ったことで肉体は一回り大きくなり気持ちまで強くなったと実感しています。

大検(高校卒業程度認定試験)や 各種資格

人生とは長いモノであっという間でもあります。
いつまでも後悔していても仕方ありませんし、仕事の幅を広げるためにも持っておくと
良いでしょう。
私の場合は大検と福祉系の資格を取得しました。

大検(高校卒業程度認定試験)
高校を卒業したことにはなりませんが同程度の扱いとなり
大学受験できたり、高卒が条件の資格を受験することが可能になります。

http://shinobazudou.web.fc2.com/


資格も頑張って取っておくと、もし転職や復職する時にきっと役立つはずです。
少なくとも休養期間の焦燥感や不安はグッと和らぎますよ。
私は自分の病気の経験と知識を生かして福祉系の資格を選択しましたが
本当に取得しておいて良かったと感じています。
もし万が一いまの仕事がダメになっても、また再出発することができる
安心感はとても心強いものです。

資格は失業手当を貰いながら職業訓練で取得することも出来るので
最寄りのハローワークで話だけでも聞いてみてはいかがでしょうか。

しっかり話ができる病院と電話相談

私は何度も病院が変わっています。
それは満足のいく治療が行われなかったり親身になって対応してもらえなかったからです。


こころの病気ですから先生には何でも話せる関係性がないと改善は難しいのです。
患者が多く相談もほどほどに打ち切ってしまうような病院には
正直あまり行く意味がないと思っています。


いま現在私が定期的に通院している病院の先生はとても親身に話を聞いてくれます。
きちんと私生活と病状を踏まえてアドバイスを頂けています。
いろんな手続きや申請などに対しても協力的に手伝ってもくれます。
私の経験上このような病院はごく稀です。
それでも生活も病状も随分と変わってきますから妥協はしない方がいいと思います。


《つらいときには電話相談できる》

いま通院している病院では時間外であろうが夜間であろうが
とても親切な看護婦さんが電話で対応してくれます。
これが思いのほか効果が大きくて頓服薬以上に支えになっています。
パニック発作が起きそうな時にあの看護婦さんの優しい声を聞くと
ホッとして話しているうちにスーッと楽になるのです。
看護婦さんいつもありがとうございます(直接お礼を言いました)


経験上ほんとうに病院選びは病状や予後を左右する重要なことですので
あきらめずに探してみて下さい。


※ただし障害年金など申請される方は転院されると申請が難しくなったり複雑になるので気を付けて下さいね。

福祉制度と知識

病気の種類にもよりますが様々な制度があることをご存知でしょうか?
代表的なもので障害年金というものがありますが、意外とこれも知らない人が多いのです。
知っておくことで『働けなくなったらどうしよう』とか『お金が尽きたらどうしよう』などの
漠然とした不安を解消することができます。


ちなみに私は障害年金は申請しておりませんが、障害者手帳自立支援医療制度の申請を行っております。
しかし『いつ・どうなっても・生きていける』ように知識を得て準備だけはしています。


《傷病手当》

社会保険に加入している会社員で一年以上継続して加入している方であれば
最長1年6ヵ月まで給与の6~7割程度の収入を保障してもらえます。
これはあくまでも健康保険団体の制度ですから、会社には何の負担もありません。
なので遠慮することなく使いましょう。私も人生で2度お世話になっています。

病気やケガで会社を休んだとき | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会


自立支援医療制度》

厚生労働省が管轄する制度です。
精神疾患だけでなく身体障害に該当する方も制度を利用することができます。
通常3割負担の医療費が1割負担になったり、月ごとに限度額が算定され超える分は免除
してもらえる制度になります。

自立支援医療制度の概要 |厚生労働省


障害年金・障害一時金》

日本年金機構が運用する制度です。
国民年金の方と厚生年金の方で条件や金額が変わりますが、発症時点に加入しておられ病院受診から1年6ヵ月時点の
病状などによって支給されるか決定されます。おおよそ年額50万~180万ほど。
手続きはやや難しく労力や手間もかかることから断念される方もいらっしゃいます。
しかし正しい知識を持っておき、きちんとした段階を踏めば不可能な手続きではありません。
実際私も作成自体はしたことがあり、知れば難しいとまでは思いませんでした。

障害年金|日本年金機構


障害者手帳

市町村・都道府県のいずれかが発行主体となります。
一口に手帳と言っても身体障害・精神保健・療育の3種類あります。その等級によって様々な割引やサービスを
受けることが出来たり、障害者枠で雇用してもらえたりするのです。
税金の免除、高速・映画館の割引、遊園地で順番を優先してもらえるなど民間企業も含めて多岐に渡る
割引やサービスを受けれますので申請しておきましょう。
取得しても開示する義務はないので他人に知られない選択も可能です。

障害者手帳 - Wikipedia

働き方を工夫すること

病気や障害を抱えながら普通に働くのは、かなりつらいものです。
私も何度も挫折を繰り返しながらやっとの思いで働いています。並大抵の気力じゃ続かないでしょう。
でも働くにしても色んな方法があることを知っておくと
自分にあった選択肢を選ぶことが出来たり、保険として捉えることでプレッシャーを軽減できます。

又、必ずしも『会社に雇われる』『労働』ではなく『お金を稼ぐ』手段ということなら
他にもさまざまな方法があることを頭に入れておきましょう。


《正社員にこだわらない働き方》

現在の日本では終身雇用は当たり前ではありません。
正社員だから安泰だとか偉いだとか関係ない世の中になっていると理解しましょう。
自分に合った働き方ができやすい派遣やアルバイト、短期間で稼げる期間工などもあります。
働きやすさや遣り甲斐、休みが多いとか短時間であることなど、『今の自分に何が合っているか』
を最優先に考えて選択すると良いでしょう。


《就労移行支援A型作業》

障害者や生活困難者向けの訓練施設です。
施設とはいえ労働契約を結び最低賃金以上の給与をもらうことができます。
受給者証の発行など一定の条件はありますが、必ずしも障害者手帳を必要としません。
最大のメリットは病状や体調に合わせた配慮をしてもらえること。
それから同じような悩みを抱えた人達の集まりですので信頼できる仲間もできるかもしれませんね。
施設によりますが主に軽作業で4時間~8時間程度、月に6万~10万くらいが多いです。


《障害者枠雇用》

正直あまりお勧めしない選択です。
何故かというと本当の意味で理解し配慮してくれる会社はほとんどなく給与や待遇だけがカットされるからです。

障害者雇用なのに一般の正社員と同じようなし仕事レベルや内容を求められることもしばしばあります。
会社は一定の規模になると障害者を一定数雇用しなければペナルティが発生したり
逆に雇用したら助成金が申請できたりとお金が絡むことなのでシビアなのが現実でしょう。


《働くではなく稼ぐ》

何も会社で働くだけがお金を稼ぐ手段ではありません。
投資などの不労所得をはじめ、起業したりフリーランスとして仕事を得るなど方法はあります。
いま私がやっているようにブログやSNS、イラストやライティングなどの
ネットワークを利用して収入に結び付ける方法だってあります。
自分が何に向いているのか、自分は何が出来るのか、いろいろ考えてみて下さい。

mikisatoshi.hatenablog.com

同時に生活水準を下げるなど節約や貯蓄をする意識も持ちましょう。
そして決して一つに絞る必要はありません。むしろ幾つかの収入源が確保できた方が安泰に繋がることでしょう。

最後に




自分の病気のことを知るというのはとっても大切です。
病院で医者に診てもらうだけでは自分のことを完全に知ることは出来ません。
自分のことが一番よくわかるのはやはり自分自身なのです。

そしてゆっくりと向き合いましょう。

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