生命保険って要らなくないですか?
私は損をしたくないので生命保険に加入していません
すみません。
調子に乗って業界に喧嘩を売るような言い方になっちゃいました(;'∀')
あくまで個人的な意見ですのでご容赦下さいね。
生命保険と一口に言いましても、保険には様々な種類がありますよね?
さらにその中でも掛け捨てタイプや配当型や積立型など多種多様な
プランがあり、払い込みも終身かそうでないかの違いもあります。
しかし、私がまず第一に言いたいのは
『保険は保険屋が儲からないと成り立たない』ということ。
つまり、大半の方が最終的に損をする仕組みであるということです。
言い方はすごく悪くなっちゃいますが。
勿論資産運用など集めたお金を上手く回して得た利益を充当している
場合もあることでしょう。
しかし、それだけ賄える程資産運用も経営も甘くはないのが実情です。
だって日銀や投資ファンドのプロですら損する世界ですから。
なので確実に胴元である保険屋が儲かる仕組みであるわけです。
では何故損をするのか、何故私は保険が不要なのかにいて
ご説明していきます。
生命保険は病気になることや死ぬことに賭ける期待値の低いギャンブル
先ほど申し上げたように保険屋が儲かるから保険が成り立つのです。
まずもって対象となる病気とそうじゃない病気があります。
対応範囲が広いものは、その分保険料も高いです。
ここにひとつカラクリがあります。
例えば『がん保険』
がんの中にも色んな種類がありますが、発生頻度の高い皮膚がんの
種類によっては対象外だったりだすることが多いのです。
確率が高いものを対象外にすることで保険を請求される確率を下げ
ているということです。
次に『医療保険』
手術や入院に対して一定の額がその回数や日数に応じて支給される
ものが一般的かと思いますが
第一にあなたは一生のうちに何度手術しますか?
ほとんどの方が0回~2回程度だと思います。
一回の手術で一般的に10万円保険がおりたとしましょう。
その瞬間は嬉しいですしプラスになることもあるでしょう。
しかし、何年間保険料を支払ってきましたか?
仮に加入後すぐに保険を使ったとして、普通はその後も加入し続けるの
ではないかと思いますが、その場合結局その分以上の保険料を払うこと
になる可能性が高いと思うのです。
入院にしても現在の医療のスタンダードは『在宅医療』です。
仮にがんになって闘病生活が長くなるとしても
ほとんどの場合仕事を続けながら通院で検査や治療をすすめ
手術の前後に入院しても、その後は退院となることが多いのです。
末期の患者さんでさえ家で過ごすケースもあります。
そもそも入院するほどの大病にかかることが稀なうえに
入院しても短くて済むケースが多いわけです。
そもそも健康保険をはじめとする国の制度だけじゃ不安なのでしょうか?
健康保険によって医療費は三割負担なわけですが
(年齢や特別な事情によって一割や無料の方もいらっしゃいますが)
仮に月額の医療費が半端なく高額になったとしても『高額療養費制度』を
活用すれば収入に応じて数万~十万強程度を限度として認定されます。
さらに会社員で社会保険に加入されているのであれば『傷病手当』や
『労災保険』などが活用できる場合が多いので収入の6割強が確保可能です。
海外ではこのような制度がない国が多いため民間の保険がポピュラー
なんです(特にアメリカは医療費破産があるほど高額)
その海外の人達からすると、こんな手厚い国の保険があるのに
なんでお金を払って民間の保険にも入るの?
という意見が多いのはご存知だったでしょうか。
ちなみに死亡保障や収入保障のように、自分が死んだ後に残った
家族が困らないようにお金を残したい場合もあるでしょうが
まず大前提に死ぬ確率は極めて低いと申し上げておきます。
だって我々は平均寿命が80歳オーバーの長寿の国民なんですよ?
まぁそこは考えず、悲しいことに若くして死んでしまったとしましょう。
その場合、あなたの配偶者には遺族年金が支給されます。
未成年のお子さんがいる家庭には母子(父子)手当が支給されます。
医療費や学費や税金など様々な優遇が受けられます。
すでに最低限の保険に入っていると言っても過言ではないでしょう。
ある程度の貯金さえしておけば良くないですか?
最悪のケースで話を進めていますが、ほとんどの方は80歳以上まで
生きるのですから尚更貯金しておいた方がお得じゃないかと思うのです。
最悪の場合の保障として『生活保護』だって用意されていますしね。
それでも心配なら最低限の保険を選びましょう
よく得する保険は何かという質問をされますが
保険って得をする為のものではないですし、言ってしまえば加入しない
方が得をする可能性が高いです。
万が一の備えとして、国の保障だけでは心配で余裕もあるならば
損する可能性は高いけどもお守りとして加入しておこう
というのが正解ではないかと思います。
国の保障+貯金が200万以上ある世帯であれば、そうそう困ることは
ないはずです。
がん保険など基本的なものですと診断時に一括100万円程度の支給額が
多いですから、それ以上貯金があれば問題ないですよね。
逆に現時点で貯金がなく日々の収支に余裕がない人の方が保険に入る価値
が高いと言えるかも知れません。
お金持ちの人は加入する意味がわかりませんというのが本音です。
今のあなたの家庭・家計の状況はいかがでしょうか?
幼いお子さんがいる
病気のご家族がいる
収入も貯金も少ない
こんな状況でしたら保険に加入するに値すると言えるでしょう。
それを踏まえたうえで一家の大黒柱が各種保険に加入する場合でも
トータルで月3000円~8000円のものでいいでしょう。
それ以上は正直過剰であると思います。
そして必要ということであれば他のご家族の場合は
その半分程度で十分かと思います。
できれば県民共済などシンプルかつリーズナブルなものが良いでしょう。
私がもしも保険に加入するとしたら重視するもの
民間保険に対して否定的な私ですが
もし万が一加入するとしたら、こういうものを選ぶという
シュミレーションを本気でやってみました。
・がん保険は適用範囲が広く発症確率が高いものが対象となっている
(差額ベット代や入院グッズ購入費、見舞いの為の休業補填)
・医療保険は入院5000円から10000円のもの
(手術費は最低限、入院で個室が良いなら10000円)
・先進医療だの介護特約だの適用条件が厳しいものは不要
・すべて終身タイプ
(単純に安い。更新タイプは保険料が上がるし病歴があれば免責もある)
・収入保障、死亡保障は年齢と共に下がっていくプランで
(子供が自立したら余裕ができますし、保険料は安くなります)
と、こんな感じでしょうか。
ちなみに保険屋さんの営業は何度も受けてきましたし、
丁寧にお話も聞いたうえで上記の考えや質問を毎回していますが
お一人も納得のいく反論を頂いたことがありません。
ほとんどの方は実は・・・と本音トークになるか
諦めてご帰宅モードになられる感じでした。
もちろん私は保険も家計もプロではありませんし持論でしかありません。
あくまでひとつの考え方として提起しているだけですので実際に選ぶ際は
後悔のないようご自身でしっかりと判断されて下さいね。
保険は人生の中でマイホームの次に高い買い物
ぜひ色んな意見を参考に、ご自身の家庭環境や将来設計を見据えた中で
取捨選択をし適したものを選ばれて下さい。
決して進められるがままに契約されず、根拠に基づいて実際に試算される
こともお勧めします。