自分のために仕事をする方法 -働き方改革-
残業を頑張った結果と考えるのはどうだろう?
時間と生産性に相乗効果はない
— るい@心理学の人 (@luis734634035) July 13, 2019
私の経験と心理学の研究データでは、短期集中の方が確実に生産量が増えます
私の場合、一日5時間かけていた作業を負担軽減のため一日2時間程度にしたら、生産量は倍に増えました
また、週25時間と週5時間での生産量は、変わらないという研究データもあります
先日るいさんのツイートで気になるものがありました。
いつも有益なことを呟いておられますが、こうやって実際に根拠を示されると説得力が違いますね。
私はこのツイートを見て、すぐに残業の実態をイメージしてしまいました。
あなたの会社ではどうですか?
雰囲気的に帰りにくいから残業をする。
時間内に終わらせられることを先延ばしにする。
生産性の低い人に限って残業をしている。
など当てはまることはありませんか?
時間と生産性に相乗効果はない!
時間を区切って集中して取り組む、メリハリをつけて取り組む方がずっと効率的なんです。
優秀な人ほど辞めていく会社はダメな会社
案外こういう会社は多いと感じています。
会社から一目置かれ、待遇も悪いわけではなく、仕事も出来て意識も高い。
順調に出世も果たし将来も明るい。自分の意見も言える。
何故、このような優秀な人ほど辞めていくのでしょうか?
それにはこういった理由があります。
✔ 優秀だから会社の欠点が見える
✔ その欠点が改善可能か判断できる
✔ その結果良くなるビジョンが見えなければ合理的に決断する
✔ 他の会社でもやれる自信がある
✔ 動機が明確ではない仕事に嫌気がさす
✔ 優秀であるが故に仕事が集中してしまい不公平に感じる
✔ 評価はされても納得のいく差がない(給与など)
✔ 好き嫌いや残業などの実績に関係ない評価が目に見える
✔ 出世してもデメリットの方が大きい
などが原因に挙げられます。
このような理由で優秀な人材を流出している会社はブラックであることがほとんどでしょう。
そして人を会社の資産として考えていない=会社に未来の繁栄はない と言えます。
万年人手不足な会社はずーっと新人教育ばかりで技術も定着しませんし、新たな挑戦も従業員に負担をかけるばかりになります。
従業員はホスト・お客様はゲスト
例えばホームパーティを開いて沢山の人達を呼ぶとしましょう。
そのホストとなる家族関係がギスギスしていたら、あんまり行く気になれませんよね?
ホームパーティで旦那が奥様を叱責していたらどう思いますか?
きっと嫌な気持ちになると思います。
その家の子供達が全然楽しそうじゃなかったら?
人は幸せそうな場所、楽しそうな場所にこそ集まるものなのです。
つまり何が言いたいのかというと
お客様をゲストして招きたいのであれば、ホストである従業員のモチベーションと技術をしっかり向上させることに力を入れなさい。
沢山のお客様を呼んで満足して頂きたいなら、まずは従業員の質を上げ幸福を与えなさい。
ということ。
雇用主と従事者は対等である=ギブ&テイク の関係です。
従業員に精一杯働いてもらって利益を欲するならば
先に従業員が頑張って利益をもたらそう!会社に恩返ししよう!と思われるようにするべきです。
また逆に、従事者が給料がたくさん欲しい!出世したい!と思うのならば
会社に利益をもたらして貴重な人材であると認めてもらう行動をしなければなりません。
お互いがギブの精神を先に持ち、それが会社の体質や仕組みとマッチングしていないと
人材流出や人手不足だけでなく、そういったことを考えないぶら下がりの人員しか残らない会社になってしまうのです。
自分ために仕事すると生産性もあがる!
まず自分の為に仕事をする、という意味を説明します。
その為には何のために仕事をしているのか?を考えなくてはなりません。
自分や家族の幸せのため。
つまり豊かな生活を送るため。
ここで豊かな生活とは何か、幸せとは何か。
それはストレスのない時間と言い換えることができると思いませんか?
では仕事は人生において、どれだけの時間を費やすのでしょう。
20歳から65歳まで働くとしたら
365日×45年間=16,425日(3942,200時間)の内
活動している時間だけに絞ると16時間程度なので262,800時間
労働に使う時間は
8時間×月平均20日×12か月×45年間=86,400時間にも上ります
更に「残業が1日2時間」するとしたら108,000時間となり
実に40%もの時間を費やしていることになる
これだけの時間がもし苦痛であったら、果たして幸せな生活や豊かな暮らしであると言えるでしょうか。
ではどうするか?自分のために働くのです!
働いている時間も有意義になるように行動もマインドも変えていきましょう。
上記のことを考えても尚、残業したいと思いますか?
時間内に終わらない!ではなく終わらせる工夫をするのです。
隙間時間を埋め、順序を考えて、時には仕事量の調整をするなど自分で時間を作ることが大切です。
働く環境が嫌なら自ら変えていきましょう!
人間関係や理不尽な体制、ストレスに感じる部分はどんどん改善していく意識でいましょう。
だって、どうせそこで働くのであれば、いつまでも嫌な思いはしたくないですよね。
先ほど示したように40%もの人生の時間を過ごす環境ですよ?
それが不可能ならば転職するもの全然有りです。
ゲームのような感覚で課題をクリアしていく!
自分がレベルアップしていく為に、立ちはだかる敵を倒していく。
はたまたミッションをこなしていくように、知恵を使いながら楽しく進めていくと良いでしょう。
コンテニューする時だって、その経験が生きて楽にクリアできるようになるかもしれません。
どうしても遣り甲斐が見出せない仕事なら辞めてしまうかゲーム感覚で取り組むのも一つの手であると思います。
そしてその積み重ねが自分の力になるはずです!
このような取り組みを行っていくことで自然と仕事を短時間に効率的に完了できるようになり、プライベートの時間とキッチリわけることができることで仕事能率もあがります。そうすることで会社側も無駄なコストは省きながら生産性を上げてくことができるのです。
本来ならば会社側にメリットがあることですから率先して取り組むべきことなのですが、目先の利益を追うばかりに生産性=人数とかけた時間 のように短絡的な構図で考えてしまうのです。
コストは最小化しながら、生産能力は最大化していく。
これには人・物・金のバランスをうまくとらなければなりません。
考えるべきは効率化です!
働き方改革とは何かを考える
ダイバーシティの推進
多様な人材を積極的に雇用することや多様な働き方を選択できるようにする方針。
性別、人種、年齢、学歴など様々な先入観を取り払い適材適所で活躍の場を提供するという意味ではとても重要なことです。
また、専業主夫といったライフスタイルや育児に合わせた働き方なども含まれるものです。
このように多様性を重視した取り組みは是非拡大していってほしいと願います。
有給休暇取得の義務化
もちろんこれは悪いことではありません。単純に労働時間が減って給料は入るわけですから。
しかし、この負担が結局は従業員に向かってしまう形になりませんか?
不足する人手をカバーするために、残業時間が増える。
人を雇って人件費をかけた場合、それは本来昇給やボーナスに充てられるお金だったのかもしれません。
単純に仕事量が増えて、いよいよニッチもサッチもいかなくなるかも。
これは例えば最低賃金が引き上げられた場合にも同じことが言えます。
賃金が上がれば会社の負担は大きくなりますから、その負担を労働者に転嫁していくわけです。
より少ない人数で同量の仕事量や成果を求められるかもしれません。
これまであった福利厚生がなくなるかもしれません。
昇給やボーナスが減らされるかもしれません。
働く方改革と銘打つならば、さらに根本的な改革を。
ブラック企業がどんどん淘汰される改革が望ましいのです。
会社側も労働者側も、もう少し関係を解消しやすくした方が良いとも思います。
尚且つブラック企業と認定できる事案で辞める場合にはペナルティを発生させるなど厳しく監督すべきでしょう。
労働基準監督所なんてまともに機能していないのだから、しっかりと監督させれば良いのです。
純利益から昇給額を決定させる仕組みがあっても良いかもしれません。
還元せずに私腹を肥やす会社は本当に多いですからね。
それでも会社側にダメージがないから、そんなことがまかり通るのです。
本来なら、従業員をおざなりにするような会社はどんどん人が辞めていき立ち行かなくなるはずなのですが、受け皿となる会社や制度が少ないことも問題だと思いませんか。
こういったところにザクッとメスを入れてもらいたい。
少し話は逸れますが、ベーシックインカム制度が導入されるとブラック企業は淘汰されていくと思います。
ベーシックインカム(basic income)とは、最低限所得保障の一種で、政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を定期的に支給するという政策。
他の社会保障は基本的に失うことが一般的ですが、最低限の生活が保障されるため、労働とはより豊かな生活を送るためだけに必要となり必須ではなくなるわけです。ですから自然と企業側は労働意欲を上げるための努力をしないといけなくなる。
遣り甲斐なのか、給与面なのか、働きやすさなのか、それこそ差別化に必死になることでしょう。
そこに集まる労働者というのは就労意欲のある本物の労働者であるとも考えられるでしょうし、優秀な人材が多いのではないかと思います。
もちろん机上の空論であり、そんな容易なものではないと思いますが
このようなことを真剣に考える機会や情報があまりにも身近に少ないし、政府からの発信も多くないように思えるのです。
将来を担う私たちが真剣に考えて声をあげていくことが最も重要なことなのかもしれませんね。
まとめ
個人の豊かな生活と幸せに重点を置いた政策であるか見極めることが必要です。
何のために労働するのか?たまに原点に立ち返るとブレることないライフワークを確立できることでしょう。